友人が急に「(windows7の)ノートパソコンが壊れた」と持ってきまして。
曰く
- 意味不明な壊れ方
- ブルースクリーンに英語が出て見るのもいや
- システム修復しても直せない
- バッテリー切れなのに、作業中コンセントが抜けちゃったのが原因かも
- 古いバッテリーで充電できず用をなしてなかった模様。
「パソコン使えないとすっごい困るけど、買い直す金なんてねぇよ!!!」
とのこと
でブルースクリーンを見ると、
ふむ。3行目に大きくBAD_POOL_HEADERと。
何なんじゃいそれ?
と思って調べて直したので備忘録。
最初の症状
症状は
ブルースクリーン=>システム修復しますか?=>する=>システム修復が完了しました=>強制再起動=>同じブルースクリーンが表示=>システム修復しますか?=>以下繰り返し
でシステム修復ループ。
SSDに換装してあるせいか、ブルースクリーンの表示がすぐ切り替わる・・・・(´・ω・`)
幸い?セーフモードでは立ち上がるので、大事なデータが壊れたわけではなさそう。
まぁ、多くのエラー再起動ループの対処方法は
- ブルースクリーンエラーでの再起動
- 大抵エラー理由がブルースクリーンに表記されるため対応が楽
- それ以外の目に写ってないエラーでの再起動
- エラー理由をイベントビューワーやダンプファイルから調べないといけないので面倒。
と切り分けられて、この場合ブルースクリーンエラーなのでブルースクリーンの文字を読むことが先決なわけです。
仕方ないのでブルースクリーンでた瞬間にスマホでカメラ撮りました。
直ぐ側にカメラがあるって便利な世の中だなぁ・・・・(*´ω`*)
はい。原因ドン!
問題を検出した!
パソコンが壊れないうちにシャットダウンしたんやで(`・ω・´)キリッBAD_POOL_HEADER
もし最初にこの画面を見たら再起動してな!
でももう一回この画面が出たら次の対処法があるで:
(以下お決まりの対処方法羅列)
はい。
つうことでBAD_POOL_HEADERだそうです。
大学時代小耳に挟んだ記憶が・・・かすかにあるなぁ。。。何やったっけ(´・ω・`)
BAD_POOL_HEADERってなんぞや
世の中にはgoogle先生がいますのでググります。
- おっさん的諸行無常ブログ様
- DELLサポートページ
Dell PowerEdgeサーバでWindowsのブルースクリーンエラー「STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER」を修復する方法
- マイクロソフト公式のサポートページ(英語)
便利やなぁ・・・
つうことで、
- メモリプール内で何らかの異常が発生し、修復できなかった際のエラー
- 大抵C:\Windows\System32内の起動時に読み込むdriverのどれかが破損している
- ああ、だからいらんファイルを読み込まんセーフモードでは起動するのか(´・ω・`)
- 自動修復出来ないファイルの損傷のため、システム修復では直せない。
- リカバリーしても変わらない場合も多い(リカバリー時に受け継ぐdriverが破損している場合)
- (削除していいファイルならば)破損したdriverを削除して入れ直せばOK
なるほど。「なんか破損しているファイルがあるから、それを調べて、セーフモードで起動して、削除して、入れ直せ」と。
わかりやすい(・∀・)
とりあえず、セーフモードで起動して、大切なデータのバックアップをしてから作業開始
大抵、とりあえずバックアップシときゃ良いデータ
- ドキュメントフォルダ内全て
- 大抵はC:\Users(マイコンピュータ=>Cドライブ=>ユーザフォルダ)の中身全部
- 人によっては、複数のハードディスクを分散している場合がある
- ドキュメントフォルダに入っていない写真や音楽、動画、word、excelなどの個人データ
- お気にいりやパスワード管理ファイルと言ったユーティリティデータ
- ユーザーが登録した単語辞書ファイル
まぁ、この中でもいらんファイルいっぱいあるけど、USBに入るだけ入れたら作業開始GO(^o^)
壊れたファイルを探す
特定のダンプファイルに書いてあるらしい。
そのファイルはイベントビューアーやエラー画面に表記されるらしい
とはいえ、ここまで友人も色々やってみたみたいで、表示されるイベントがスッゴイぐちゃぐちゃしている。
めんどい(´・ω・`)
つうことで、「予期せぬエラーから回復した際のエラー表記」を見る作戦に。
再起動=>ブルースクリーン=>システム修復しますか画面で電源切り=>電源ON=>セーフモード起動で、「予期せぬエラーから回復した」イベントポップアップを出す。
読み進めて
(個人情報を黒枠で消しました)
とのことで、
minidampの110317-4758-01.dmpにエラーが書かれているそうです。
ほな見てみましょう。
winDbgをつかって壊れたファイルをダンプから見つける
ココからはネットに繋がった自前の通常PCで操作しています
クラッシュdmpを開くには、Windows Debuggerが必要です。
これはwidows kitに含まれており、SDKかWDKパックに含まれるもので、とりあえず下記サイトから入手できます
- widows公式SDK内windbgダウンロードページ
Download Debugging Tools for Windows - WinDbg | Microsoft Docs
もしくは
- windows公式WDKダウンロードページ
Download the Windows Driver Kit (WDK) | Microsoft Docs
とりあえずexe開いてインストールすると、widkitがズラズラっとインストールされるのでその中のwindbgを開きます
(X86でもいいです)
そうするとこんな画面
まず初期設定として、目当ての解析設定をネットから取ってくるためのSymbol pathを入れる。
file=>Symbol file path
pathはこれ
SRV*c:\symbols*http://msdl.microsoft.com/download/symbols
「c直下にsymbolって名前のフォルダを作成して、"http://msdl.microsoft.com/download/symbols"から落としたファイルをそこに入れて」って意味。
入れたらOKしてダウンロード(すぐ終わる)
ちなみに、ネットにつながってるからほぼ自動でインストールもsymbolpathもやってくれるけど、つながってないと超面倒。
自前のPCが壊れたらdmpファイルだけUBSに移して、他のPC借りて操作するほうが良いかもね。
pathを入れ終わったら、fileからcrashdmpを開く
表示に従いアナライズを開始させるために、analyze -v をクリック。(コマンド入力してももちろんOK)
そうするとDebugging Details:が表示されるので、上から順にを見ていくと
MODULE_NAME: TMUMH
IMAGE_NAME: TMUMH.sys
とのこと。
よって、TMUMH.sysが壊れてるらしい。
- ちなみに、アナライズせずとも上の写真の時点ですでにTMUMHが開けないとは言っている
壊れていたTMUMH.sysとはなんぞや
またグーグルさんに聞くと、
ウイルスバスター関連のsysファイル。削除しても再起動後に再度作成される
とのこと。
壊れたノートパソコンをセーフモードから開いて、「C:\Windows\System32\drivers\TMUMH.sys」をTMUMH.sysbackにネーム変更して、電源OFFにして再起動。
(単にdeleteするともとに戻せないため、拡張子を意味のないものに変えて読み込まないようにした)
OK
正常起動した時のPCの写真取るの忘れてた・・・(´・ω・`)
結論
作業中コンセント抜いた?らしいので、そのときにウイルスバスターのファイルが破損したようですね。
OSの起動およびウィルスバスターの起動に問題ないことを確認して、バスターさんのアップデートを確認して返しました。
「Windowsスタートアップ時に読み込まれる、ドライバ関連の破損」ということで、下手な作業ではまず治らない面倒くさいエラーです。
兎にも角にもブルースクリーン出てるならまずちゃんと読もう!!!!!
作業や推測、問題の切り分けはその後。
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